霊性と物質性の研究倫理 先住民が訴える遺骨副葬品返還運動

先住民の権利宣言(UNDRIP, 2007)の国連総会採択以降、これまでの人類学関連分野における先住民の遺骨(主に頭蓋骨)の研究のための収集の歴史が再検証され、それぞれのケースにおける倫理的・法的・社会的含意(ELSI)において今日的な意味でのインフォームドコンセントの欠如と反倫理行為が明らかになりつつある。歴史における研究の反倫理行為を現在から断罪するだけでなく、先住民への集合的謝罪と「和解」がどのような形で可能になるのかを文化人類学の立場から検証する。...

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Published in日本文化人類学会研究大会発表要旨集 p. C15
Main Author 池田, 光穂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本文化人類学会 2020
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Summary:先住民の権利宣言(UNDRIP, 2007)の国連総会採択以降、これまでの人類学関連分野における先住民の遺骨(主に頭蓋骨)の研究のための収集の歴史が再検証され、それぞれのケースにおける倫理的・法的・社会的含意(ELSI)において今日的な意味でのインフォームドコンセントの欠如と反倫理行為が明らかになりつつある。歴史における研究の反倫理行為を現在から断罪するだけでなく、先住民への集合的謝罪と「和解」がどのような形で可能になるのかを文化人類学の立場から検証する。
ISSN:2189-7964
DOI:10.14890/jasca.2020.0_C15