季節移動、日帰り放牧と気候及び草原生産力の関係 モンゴル国での調査事例

本研究は,モンゴル国の草原にて,遊牧民に携帯させたGPSで季節移動,群れの中で放牧されているヒツジに設置したGPSロガーで日帰り放牧の経路を記録した.また、植生調査と遊牧民対象に聞き取り調査を実施した.その結果,季節移動の回数と距離が気候条件によって異なり,日帰り放牧が暖季に水と草原の生産力,寒季に気温に影響されていた.変動する環境条件に対する遊牧の適応が、草原生態系の持続性に寄与していると示唆された。...

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Published in日本文化人類学会研究大会発表要旨集 p. 82
Main Authors うりやんはい, なちんしょんほる, 額爾, 徳尼, るぶさんどるじ, じゃるがるさいはん, 藤田, 昇, 吉川, 賢, 山村, 則男, 小長谷, 有紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本文化人類学会 2013
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ISSN2189-7964
DOI10.14890/jasca.2013.0_82

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Summary:本研究は,モンゴル国の草原にて,遊牧民に携帯させたGPSで季節移動,群れの中で放牧されているヒツジに設置したGPSロガーで日帰り放牧の経路を記録した.また、植生調査と遊牧民対象に聞き取り調査を実施した.その結果,季節移動の回数と距離が気候条件によって異なり,日帰り放牧が暖季に水と草原の生産力,寒季に気温に影響されていた.変動する環境条件に対する遊牧の適応が、草原生態系の持続性に寄与していると示唆された。
Bibliography:G02
ISSN:2189-7964
DOI:10.14890/jasca.2013.0_82