顎関節強直症に対して顎関節授動術を行い自家肋骨肋軟骨移植および側頭筋弁により再建した1例

顎関節強直症に対して顎関節授動術を行い, 自家肋骨肋軟骨移植および側頭筋弁により再建した1例を経験したので報告する。症例は58歳の女性。開口障害を主訴に当科を紹介され受診した。CTで左骨性顎関節強直症を確認しえたため, 2000年5月, 間隙形成による顎関節授動術を行い自家肋骨肋軟骨移植および側頭筋弁により顎関節を再建し, 術直後から開口訓練を開始した。 術後約5年を経過した現在, 再癒着の徴候はなく良好な機能が得られており, 40mmの開口域と良好な顎位が確保されている。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本顎関節学会雑誌 Vol. 17; no. 2; pp. 158 - 161
Main Authors 栗田, 賢一, 清水, 幹雄, 小木, 信美, 外山, 正彦, 佐藤, 春樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本顎関節学会 20.08.2005
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0915-3004
1884-4308
DOI10.11246/gakukansetsu1989.17.158

Cover

More Information
Summary:顎関節強直症に対して顎関節授動術を行い, 自家肋骨肋軟骨移植および側頭筋弁により再建した1例を経験したので報告する。症例は58歳の女性。開口障害を主訴に当科を紹介され受診した。CTで左骨性顎関節強直症を確認しえたため, 2000年5月, 間隙形成による顎関節授動術を行い自家肋骨肋軟骨移植および側頭筋弁により顎関節を再建し, 術直後から開口訓練を開始した。 術後約5年を経過した現在, 再癒着の徴候はなく良好な機能が得られており, 40mmの開口域と良好な顎位が確保されている。
ISSN:0915-3004
1884-4308
DOI:10.11246/gakukansetsu1989.17.158