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Cefozopranのfebrile neutropenia治療への予備的検討
Febrile Neutropnia (FN) が抗菌薬の適応疾患として承認されると考え, Cefozopran (CZOP) を試験薬として臨床研究の予備的検討を行った。FNを対象疾患とした場合の除外脱落率は敗血症の場合に比べて著明に低かった。血液内科11施設よりの日本のガイドラインの基準によって選ばれた44例について検討した。日米ガイドラインの差異についての検討では腋下37.5℃ 以上, 好中球1, 000以下の日本の基準はほぼ妥当と考えられた。3日目有効率23.2%, 5日目有効率39.5%であり, 初回治療変更日は5日目 (米国基準) が妥当と考えられた。好中球100以下の症例での7日...
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Published in | 日本化学療法学会雑誌 Vol. 52; no. 4; pp. 219 - 222 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本化学療法学会
25.04.2004
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Online Access | Get full text |
ISSN | 1340-7007 1884-5886 |
DOI | 10.11250/chemotherapy1995.52.219 |
Cover
Summary: | Febrile Neutropnia (FN) が抗菌薬の適応疾患として承認されると考え, Cefozopran (CZOP) を試験薬として臨床研究の予備的検討を行った。FNを対象疾患とした場合の除外脱落率は敗血症の場合に比べて著明に低かった。血液内科11施設よりの日本のガイドラインの基準によって選ばれた44例について検討した。日米ガイドラインの差異についての検討では腋下37.5℃ 以上, 好中球1, 000以下の日本の基準はほぼ妥当と考えられた。3日目有効率23.2%, 5日目有効率39.5%であり, 初回治療変更日は5日目 (米国基準) が妥当と考えられた。好中球100以下の症例での7日目有効率61.8%, 好中球100以下の期間0のものでは85.7%, 5日以上のものでは33.3%であった。 FNの日本のガイドラインによる診断基準は妥当で米国基準と大差なく, その臨床研究は除外脱落が少ないと考えられる。またCZOPは囲治療薬として有望と考えられた。 |
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ISSN: | 1340-7007 1884-5886 |
DOI: | 10.11250/chemotherapy1995.52.219 |