岐阜聖徳学園大学における多職種連携教育の構築 (第3報) - 学生のIPE/IPW態度の変化による多職種連携教育の中間評価

「はじめに」 近年, 社会構造・疾病構造の変化や保健, 医療, 福祉領域の多様なニーズに対応するため, 多職種による有機的な連携が欠かせない. これについては, 文部科学省審議会答申「21世紀医学・医療懇談会第2次報告・第4次報告」の中で, 保健・医療・福祉の専門教育の充実と連携の強化を見据えた教育の必要性が指摘されている. さらに, 医学教育・看護教育などのモデル・コア・カリキュラムでは, 身につけるべき基本的な資質として「チーム医療」, 「多職種連携」が明示されている. そのため, 保健医療福祉系大学では, IPEは重要な取り組みとして推進されている. 本看護学部では, 特色として設置趣旨...

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Published in岐阜聖徳学園大学看護学研究誌 no. 4; pp. 29 - 36
Main Authors 古澤洋子, 小林純子, 服鳥景子, 森礼子, 尾関唯未, 大見サキエ
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 岐阜聖徳学園大学 31.03.2019
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ISSN2189-9525

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Summary:「はじめに」 近年, 社会構造・疾病構造の変化や保健, 医療, 福祉領域の多様なニーズに対応するため, 多職種による有機的な連携が欠かせない. これについては, 文部科学省審議会答申「21世紀医学・医療懇談会第2次報告・第4次報告」の中で, 保健・医療・福祉の専門教育の充実と連携の強化を見据えた教育の必要性が指摘されている. さらに, 医学教育・看護教育などのモデル・コア・カリキュラムでは, 身につけるべき基本的な資質として「チーム医療」, 「多職種連携」が明示されている. そのため, 保健医療福祉系大学では, IPEは重要な取り組みとして推進されている. 本看護学部では, 特色として設置趣旨をはじめカリキュラムに「多職種連携」を位置づけ, 多職種連携・協働の核となる人材育成に取り組むことを目標の一つに掲げている. 本学における多職種連携教育(IPE : Interprofessional Education, 以後IPE)の構築に向け, 多職種連携ワーキンググループを立ち上げ, 英国などの多職種連携に関する取り組みやわが国での多職種連携の概念, 歴史的変遷, 保健医療福祉の実践を概観し, 本学の教育方針に基づいたIPEの到達目標・行動目標を設定した(古澤, 2017).
ISSN:2189-9525