PVCへの温度応答性ゲルの放射線グラフト重合

温度応答性ハイドロゲル材料であるN-イソプロピルアクリルアミド (NIPAAm) の温度応答の機能性を損なうことなく力学的強度を向上させるために, 同時照射放射線重合法による汎用材料との複合化を試みた。NIPAAmは水溶液中で効率良く放射線重合し, ポリ塩化ビニル (PVC) フィルム表面に結合した。得られたグラフトフィルムを洗浄してもPVCに結合したNIPAAm部位は除去されず, PVCに温度応答変形作用が付与できることがわかった。...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 52; no. 1; pp. 8 - 12
Main Authors 泉, 佳伸, 木南, 雅利, 江間, 喜美子, 西嶋, 茂宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 01.01.2003
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Summary:温度応答性ハイドロゲル材料であるN-イソプロピルアクリルアミド (NIPAAm) の温度応答の機能性を損なうことなく力学的強度を向上させるために, 同時照射放射線重合法による汎用材料との複合化を試みた。NIPAAmは水溶液中で効率良く放射線重合し, ポリ塩化ビニル (PVC) フィルム表面に結合した。得られたグラフトフィルムを洗浄してもPVCに結合したNIPAAm部位は除去されず, PVCに温度応答変形作用が付与できることがわかった。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.52.8