オンラインでの小児実習モデル人形を用いた小児看護学実習に対する学生の意見

「要旨」オンラインで小児看護学実習を行った学生の意見を, 小児実習モデル人形を用いたオンライン実習で学んだこと・できたこと, 困難に感じたこと・できなかったことについて明らかにすることを目的に, 学生6名に半構造化面接調査を行い, 内容分析を行った. 学んだこと・できたことは45コードあり, 【患児と家族に対するコミュニケーションの方法を学べた】【声や動き, カルテの情報で患児の反応をつかめた】など12カテゴリに分類された. 困難に感じたこと・できなかったことは41コードあり, 【バイタルサインの測定や日常生活援助が経験できなかった】【人形なので患児の表情や症状の観察ができなかった】【目線を合...

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Published in武庫川女子大学看護学ジャーナル Vol. 7; pp. 41 - 51
Main Authors 北尾美香, 福井美苗, 植木慎悟, 藤田優一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 武庫川女子大学看護学部 25.03.2022
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ISSN2424-0303

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Summary:「要旨」オンラインで小児看護学実習を行った学生の意見を, 小児実習モデル人形を用いたオンライン実習で学んだこと・できたこと, 困難に感じたこと・できなかったことについて明らかにすることを目的に, 学生6名に半構造化面接調査を行い, 内容分析を行った. 学んだこと・できたことは45コードあり, 【患児と家族に対するコミュニケーションの方法を学べた】【声や動き, カルテの情報で患児の反応をつかめた】など12カテゴリに分類された. 困難に感じたこと・できなかったことは41コードあり, 【バイタルサインの測定や日常生活援助が経験できなかった】【人形なので患児の表情や症状の観察ができなかった】【目線を合わせることが難しかった】など15カテゴリに分類された. 学生はオンラインでも人形の声や動き, 文字情報により患児の反応をとらえ, コミュニケーションの方法を学べたと考えていた. 一方で, 接触を伴う実践ができなかったとの意見が得られた.
ISSN:2424-0303