通学方法の違いによる若年者の運動能力の特徴
「要旨」これまで若年者の身体能力低下が懸念されてきた. さらに近年では, 若年者の活動量の低下に加えて, COVID-19により引き起こされた活動制限も若年者の身体能力に影響を及ぼす可能性がある. 本研究にて遠隔講義を強いられた学生の通学方法と運動能力の特徴を捉えることとした. 対象は本学に所属する学生43名とした. 測定項目は, 基礎データ(身長, 体重, 大学への通学時間と通学方法, アルバイトの有無と週単位でのアルバイト時間, 睡眠時間), 運動能力とした. 運動能力における測定項目は, 最大歩行速度(MWS), Timed Up and Go test(TUG), Functional...
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Published in | 大和大学研究紀要 保健医療学部編 Vol. 8; pp. 7 - 11 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
大和大学
15.03.2022
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ISSN | 2432-5597 |
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Summary: | 「要旨」これまで若年者の身体能力低下が懸念されてきた. さらに近年では, 若年者の活動量の低下に加えて, COVID-19により引き起こされた活動制限も若年者の身体能力に影響を及ぼす可能性がある. 本研究にて遠隔講義を強いられた学生の通学方法と運動能力の特徴を捉えることとした. 対象は本学に所属する学生43名とした. 測定項目は, 基礎データ(身長, 体重, 大学への通学時間と通学方法, アルバイトの有無と週単位でのアルバイト時間, 睡眠時間), 運動能力とした. 運動能力における測定項目は, 最大歩行速度(MWS), Timed Up and Go test(TUG), Functional reach test(FRT), 握力, 5 Chair Stand(5CS)とし, これらは遠隔講義が再開した際に評価測定した通学方法にて群分けし, それぞれの測定項目をstudent's t-testおよびχ2検定を用いて比較した通学方法の違いにおいて, 自転車にて通学する学生は電車にて通学する学生に比べて運動能力の項目でMWS(自転車通学 vs 電車通学: 2.7±0.6 vs 2.1±0.4, p=0.011, r=0.4)のみに有意差が認められた. 自転車通学する学生は電車で通学する学生よりも, MWSが速いことが明らかとなった. |
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ISSN: | 2432-5597 |