肺, 食道の重複癌をともなった皮膚筋炎の1例

66歳, 男子。定型的皮膚筋炎発症3カ月後, 胸部異常陰影を指摘され, 細胞診にて肺扁平上皮癌と診断される。免疫療法にて経過を観察するも, 皮膚筋炎発症8カ月後肺癌の全身転移にて死亡。剖見にて肺小細胞癌と, その肝, 副腎, 大動脈周囲リンパ節への転移を認めた。また食道に扁平上皮癌の合併が見られた。文献的に皮膚筋炎に合併した重複癌の報告は比較的少なく皮膚筋炎に先行して内臓悪性腫瘍の発生する傾向が見られた。...

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Published in皮膚 Vol. 30; no. 1; pp. 75 - 80
Main Authors 片山, 一朗, 上田, 美紀子, 山下, 紀子, 竹田, 裕子, 橋本, 武則
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 日本皮膚科学会大阪地方会 1988
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Summary:66歳, 男子。定型的皮膚筋炎発症3カ月後, 胸部異常陰影を指摘され, 細胞診にて肺扁平上皮癌と診断される。免疫療法にて経過を観察するも, 皮膚筋炎発症8カ月後肺癌の全身転移にて死亡。剖見にて肺小細胞癌と, その肝, 副腎, 大動脈周囲リンパ節への転移を認めた。また食道に扁平上皮癌の合併が見られた。文献的に皮膚筋炎に合併した重複癌の報告は比較的少なく皮膚筋炎に先行して内臓悪性腫瘍の発生する傾向が見られた。
ISSN:0018-1390
1884-541X
DOI:10.11340/skinresearch1959.30.75