Bence Jones蛋白λ型多発性骨髄腫の皮膚転移例

41歳, 男性。Bence Jones蛋白λ 型多発性骨髄腫の経過中に, 右季肋部, 左鎖骨下に軽度圧痛を伴った皮下腫瘤出現。下床との癒着。生検にて, 皮下脂肪織に, 核の異型を伴った形質細胞様細胞の密な浸潤がみられ, さらに免疫組織学的方法にて細胞質に入鎖が検出され, これは血中のM蛋白, 尿中のBence Jones蛋白の性質に一致するものであった。多発性骨髄腫の皮膚転移はまれといわれており, 若干の考察を加えて報告した。...

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Bibliographic Details
Published in皮膚 Vol. 32; no. 1; pp. 97 - 102
Main Authors 上野, 好永, 宮内, 洋子, 伊庭, 仁樹, 細川, 宏, 朝田, 康夫, 村上, 典子
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 日本皮膚科学会大阪地方会 1990
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Summary:41歳, 男性。Bence Jones蛋白λ 型多発性骨髄腫の経過中に, 右季肋部, 左鎖骨下に軽度圧痛を伴った皮下腫瘤出現。下床との癒着。生検にて, 皮下脂肪織に, 核の異型を伴った形質細胞様細胞の密な浸潤がみられ, さらに免疫組織学的方法にて細胞質に入鎖が検出され, これは血中のM蛋白, 尿中のBence Jones蛋白の性質に一致するものであった。多発性骨髄腫の皮膚転移はまれといわれており, 若干の考察を加えて報告した。
ISSN:0018-1390
1884-541X
DOI:10.11340/skinresearch1959.32.97