社会問題の再生産を克服するために 日韓のオルタナティブ大学による高等教育の再考
持続可能性や社会的課題に取り組む大学は増えつつあるが、高等教育そのものの在り方と前提に潜む社会問題の再生産構造はまだ十分な注意が払われていない。本稿は、日本および韓国の三つのオルタナティブ大学を事例として取り上げ、それぞれの再生産メカニズムとそれに対処するための直接的な役割を議論する。最後に、オルタナティブ大学を主流の研究開発部門として位置づける可能性と実例を論じ、さらに日本既有の論文博士制をボトムアップ的な高等教育体系・アカデミア変革の切り口とする可能性を提起する。...
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Published in | 総合人間学 Vol. 18; no. 2; pp. 89 - 102 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
総合人間学会
2024
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 2188-1243 |
DOI | 10.57385/synanthro.18.2_89 |
Cover
Summary: | 持続可能性や社会的課題に取り組む大学は増えつつあるが、高等教育そのものの在り方と前提に潜む社会問題の再生産構造はまだ十分な注意が払われていない。本稿は、日本および韓国の三つのオルタナティブ大学を事例として取り上げ、それぞれの再生産メカニズムとそれに対処するための直接的な役割を議論する。最後に、オルタナティブ大学を主流の研究開発部門として位置づける可能性と実例を論じ、さらに日本既有の論文博士制をボトムアップ的な高等教育体系・アカデミア変革の切り口とする可能性を提起する。 |
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ISSN: | 2188-1243 |
DOI: | 10.57385/synanthro.18.2_89 |