屈折性部分調節性内斜視の術後両眼視機能について
屈折性部分調節性内斜視の術後治療成績,特に両眼視機能について検討した.手術後1年以上の経過観察の可能であった30例を対象とした.各症例の発症時期と手術時期,術前術後の眼位,眼球運動,網膜対応,屈折度,視力等の項目について調べ,それらをTitmus Stereo Testによる立体視(+)群と(-)群に分類し比較検討した. 術後治療成績は眼位においては±5°以内に30例中21例(70%)が入り良好であったが100sec以下の立体視を獲得した症例は30例中3例(10%)にすぎなかった. 立体視(-)群には早期発症の斜視,上下偏位,網膜対応異常,屈折の変動,弱視等の合併した症例が多くみられた....
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Published in | 日本視能訓練士協会誌 Vol. 17; pp. 114 - 119 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | English |
Published |
公益社団法人 日本視能訓練士協会
31.12.1989
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Summary: | 屈折性部分調節性内斜視の術後治療成績,特に両眼視機能について検討した.手術後1年以上の経過観察の可能であった30例を対象とした.各症例の発症時期と手術時期,術前術後の眼位,眼球運動,網膜対応,屈折度,視力等の項目について調べ,それらをTitmus Stereo Testによる立体視(+)群と(-)群に分類し比較検討した. 術後治療成績は眼位においては±5°以内に30例中21例(70%)が入り良好であったが100sec以下の立体視を獲得した症例は30例中3例(10%)にすぎなかった. 立体視(-)群には早期発症の斜視,上下偏位,網膜対応異常,屈折の変動,弱視等の合併した症例が多くみられた. |
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ISSN: | 0387-5172 1883-9215 |
DOI: | 10.4263/jorthoptic.17.114 |