卒後臨床研修の問題点 高知医科大卒業生の卒後臨床研修アンケート調査結果

卒後臨床研修を, 研修の当事者である医学部卒業生の側から見直すため, 高知医大卒業生を対象にアンケート調査を実施した. 卒業直後の病院選択においては, 初期研修の場としてよりも就職先として評価して, 病院を選ぶ傾向があった. また, 約半数が救急医療の研修が不足していたと考えていた. 学生の卒後臨床研修に対する意識を高め, 効率的な研修を行うためにも, 大学病院と臨床研修指定病院の協力に基づいた役割分担を図り, 救急医療研修体制の整備を進めていくことが望まれる....

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Published in医学教育 Vol. 29; no. 6; pp. 415 - 418
Main Authors 野田, 信一郎, 木根渕, 英雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 25.12.1998
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ISSN0386-9644
2185-0453
DOI10.11307/mededjapan1970.29.415

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Summary:卒後臨床研修を, 研修の当事者である医学部卒業生の側から見直すため, 高知医大卒業生を対象にアンケート調査を実施した. 卒業直後の病院選択においては, 初期研修の場としてよりも就職先として評価して, 病院を選ぶ傾向があった. また, 約半数が救急医療の研修が不足していたと考えていた. 学生の卒後臨床研修に対する意識を高め, 効率的な研修を行うためにも, 大学病院と臨床研修指定病院の協力に基づいた役割分担を図り, 救急医療研修体制の整備を進めていくことが望まれる.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan1970.29.415