CGT-1000による正常小児のコントラスト感度測定

目的:タカギセイコー社製Contrast Glare Tester MODEL CGT-1000(以下CGT-1000と略す)を用い正常小児のコントラスト感度を測定し、その有用性について検討した。対象と方法:対象は正常小児35名70眼とした。年齢は4歳6か月~15歳8か月、屈折値は等価球面値にてS+3.38D~S-6.25Dであった。CGT-1000は、視角6.3deg.~0.7deg.の計6種の二重輪を視標とし、上下法を用い被検者の応答に従って0.01~0.45までの12段階のコントラスト感度を自動的に測定できる装置である。コントラスト感度の測定は、視標呈示時間0.4秒、視標呈示間隔2秒を用...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本視能訓練士協会誌 Vol. 29; pp. 141 - 146
Main Authors 角田, 智美, 大牟禮, 和代, 松本, 富美子, 若山, 曉美, 谷本, 旬代, 楠部, 亨, 下村, 嘉一
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 日本視能訓練士協会 15.07.2001
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:目的:タカギセイコー社製Contrast Glare Tester MODEL CGT-1000(以下CGT-1000と略す)を用い正常小児のコントラスト感度を測定し、その有用性について検討した。対象と方法:対象は正常小児35名70眼とした。年齢は4歳6か月~15歳8か月、屈折値は等価球面値にてS+3.38D~S-6.25Dであった。CGT-1000は、視角6.3deg.~0.7deg.の計6種の二重輪を視標とし、上下法を用い被検者の応答に従って0.01~0.45までの12段階のコントラスト感度を自動的に測定できる装置である。コントラスト感度の測定は、視標呈示時間0.4秒、視標呈示間隔2秒を用いて行った。結果:検査可能であった症例は35例中33例(94%)であった。測定時間は53秒~2分50秒(平均1分17秒)であった。コントラスト感度は6.3deg.~2.5deg.視標では症例間にあまり差は見られず比較的高い感度を示したが、1.6deg.より小さい視標では視標が小さくなるごとに症例間での差が大きくなった。また、優位眼と非優位眼に差はなく、再現性の高い結果が得られた。結論:CGT-1000は、小児の検査法として有用であると考えられた。
ISSN:0387-5172
1883-9215
DOI:10.4263/jorthoptic.29.141