骨量の増大を目指す青年女子を対象に行った食生活指導の介入効果

青年期(若年成人)の食生活には, 朝食欠食率が高い, 栄養や食事に関心が少ない, 健康づくりのために食生活について考えることが少ない等の問題のあることが国民栄養調査結果1~4)に示されている. 同時に青年期は生活の自由度が高まり, 食を含むライフスタイル全般を自己管理するようになる時期でもあることから, 青年期において食生活が好ましくない方向に進むことは容易に考えられる. 著者らも青年女子を対象者として大学の2年間で食を含むライフスタイルがどの様に変化するかを検討したところ, 好ましくない方向に進むことを報告しており5), 他方, 著者らは壮年期および高齢期の女子を対象とした骨粗鬆症予防の取り...

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Published in栄養学雑誌 Vol. 62; no. 4; pp. 217 - 226
Main Authors 池田順子, 福田小百合, 村上俊男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本栄養改善学会 01.08.2004
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ISSN0021-5147

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Summary:青年期(若年成人)の食生活には, 朝食欠食率が高い, 栄養や食事に関心が少ない, 健康づくりのために食生活について考えることが少ない等の問題のあることが国民栄養調査結果1~4)に示されている. 同時に青年期は生活の自由度が高まり, 食を含むライフスタイル全般を自己管理するようになる時期でもあることから, 青年期において食生活が好ましくない方向に進むことは容易に考えられる. 著者らも青年女子を対象者として大学の2年間で食を含むライフスタイルがどの様に変化するかを検討したところ, 好ましくない方向に進むことを報告しており5), 他方, 著者らは壮年期および高齢期の女子を対象とした骨粗鬆症予防の取り組みにおいて, 壮年期および高齢期に於ける骨量に, 思春期から青年期にかけての食生活や活動等のライフスタイルが関与している事実を見出している6). そして, この様な一連の研究に取り組む中で, 青年女子に対する「食生活指導による健康増進の取り組み」の必要性を痛感していた.
ISSN:0021-5147