磁気傾度計を用いた海底のUXO探査
近年では、アレイ式磁気傾度計を用いることにより、不発弾・UXOに汚染された海底の磁気探査も高速に実施できるようになっている。しかし、浅海のUXOは、海流によって移動するため、海底のUXOを探査し、首尾よく除去するためには、膨大な磁気探査データを船上でリアルタイムに処理する技術が必要となる。本論文では、海底のUXOの位置および特性を高速に推定するためのアルゴリズムを提案する。すなわち、まずオイラーデコンボリューションなどにより磁気傾度データの解析を行う。次いで、最小二乗法による反復解析法を用いて磁気ソースを定量的に決定する2段階の手続きが行われる。このプログラムを用いて既知のモデルに対する種々の...
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Published in | 物理探査 Vol. 58; no. 1; pp. 97 - 103 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
社団法人 物理探査学会
2005
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0912-7984 1881-4824 |
DOI | 10.3124/segj.58.97 |
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Summary: | 近年では、アレイ式磁気傾度計を用いることにより、不発弾・UXOに汚染された海底の磁気探査も高速に実施できるようになっている。しかし、浅海のUXOは、海流によって移動するため、海底のUXOを探査し、首尾よく除去するためには、膨大な磁気探査データを船上でリアルタイムに処理する技術が必要となる。本論文では、海底のUXOの位置および特性を高速に推定するためのアルゴリズムを提案する。すなわち、まずオイラーデコンボリューションなどにより磁気傾度データの解析を行う。次いで、最小二乗法による反復解析法を用いて磁気ソースを定量的に決定する2段階の手続きが行われる。このプログラムを用いて既知のモデルに対する種々の数値実験を行い、データ解析の精度を明らかにした。さらに、本プログラムを実際に日本の海底磁気探査で取得されたデータの解析に適用して実用性を確かめる。 |
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ISSN: | 0912-7984 1881-4824 |
DOI: | 10.3124/segj.58.97 |