間接法によるレジン支台築造の研究 各種象牙質面処理による接着強さとSEM観察について
間接法レジン支台築造の有効性を検討する目的で, ヒト象牙質に対して各種象牙質面処理, また2種類の接着材を使用して, 試料製作24時間後とサーマルサイクル試験5,000回後のせん断接着強さを測定し, 比較検討した.また, 各種象牙質面処理後, および接着界面の走査型電子顕微鏡による観察を行った. その結果, 間接法レジン支台築造のせん断接着強さは直接法に比較して, 同程度あるいは有意に高い値を示す象牙質面処理の条件があった.また, サーマルサイクル試験後ではすべての条件が同等であった.一方, 走査型電子顕微鏡による観察では, 象牙質面の性状の変化, あるいは接着界面に差異が認められ, 接着機構...
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Published in | 接着歯学 Vol. 21; no. 2; pp. 118 - 128 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本接着歯学会
15.08.2003
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Subjects | |
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ISSN | 0913-1655 2185-9566 |
DOI | 10.11297/adhesdent1983.21.118 |
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Summary: | 間接法レジン支台築造の有効性を検討する目的で, ヒト象牙質に対して各種象牙質面処理, また2種類の接着材を使用して, 試料製作24時間後とサーマルサイクル試験5,000回後のせん断接着強さを測定し, 比較検討した.また, 各種象牙質面処理後, および接着界面の走査型電子顕微鏡による観察を行った. その結果, 間接法レジン支台築造のせん断接着強さは直接法に比較して, 同程度あるいは有意に高い値を示す象牙質面処理の条件があった.また, サーマルサイクル試験後ではすべての条件が同等であった.一方, 走査型電子顕微鏡による観察では, 象牙質面の性状の変化, あるいは接着界面に差異が認められ, 接着機構が異なることが確認できた. |
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ISSN: | 0913-1655 2185-9566 |
DOI: | 10.11297/adhesdent1983.21.118 |