自動体外式除細動器使用により院外心肺停止から蘇生された閉塞性および非閉塞性肥大型心筋症の2症例

肥大型心筋症の自然経過は, 一生無症状のものから, 急死する症例, 心不全へ移行する症例など多彩である. 一般に突然死のリスクは年間1~3%とされ, 致死的不整脈とされているが, その機序は不明であり予測は困難である. ハイリスク症例の致死的不整脈に対しては植込み型除細動器(ICD)植え込み術やアミオダロンの投与が検討される. しかし, そのエビデンスは十分ではなく, 現在臨床データが蓄積されている段階といえる. 今回, われわれは, 自動体外式除細動器(AED)使用により院外心肺停止から蘇生された閉塞性および非閉塞性肥大型心筋症の2症例を経験したので報告する....

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Published in心臓 Vol. 43; no. SUPPL.2; pp. S2_121 - S2_124
Main Authors 田原, 宣広, 植田, 晋一郎, 鍵山, 弘太郎, 竹内, 智宏, 松尾, 優, 新山, 寛, 福井, 大介, 馬渡, 一寿, 今泉, 勉, 佐々木, 基起, 大場, 豊治, 古庄, 文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 2011
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo.43.S2_121

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Summary:肥大型心筋症の自然経過は, 一生無症状のものから, 急死する症例, 心不全へ移行する症例など多彩である. 一般に突然死のリスクは年間1~3%とされ, 致死的不整脈とされているが, その機序は不明であり予測は困難である. ハイリスク症例の致死的不整脈に対しては植込み型除細動器(ICD)植え込み術やアミオダロンの投与が検討される. しかし, そのエビデンスは十分ではなく, 現在臨床データが蓄積されている段階といえる. 今回, われわれは, 自動体外式除細動器(AED)使用により院外心肺停止から蘇生された閉塞性および非閉塞性肥大型心筋症の2症例を経験したので報告する.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.43.S2_121