ポーセレンラミネートベニア修復の臨床観察

ラミネートベニア修復は、コンポジットレジンによる直接修復法とアクリリックレジンないしポーセレンによる間接法に分けることができる。ポーセレンによるラミネートベニア製作法は箔圧接法と耐火模型法の2種がある。我々はポーセレンラミネートベニア修復を行った231症例に対し、12ヵ月から120ヵ月にわたり着色、光沢、亀裂、破折、脱落を診査した。併せて自発痛、知覚過敏、咬合時痛、違和感等の臨床経過観察も行った。その結果、箔圧接法で修復した48症例のうち1ヵ月で一部破折の認められたものが6例、1週間で歯髄壊死を来した症例が2例認められた。箔圧接法で修復したその他の症例と、耐火模型法にて作成した183症例に関し...

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Published in接着歯学 Vol. 14; no. 2; pp. 84 - 98
Main Authors 平井, 義人, 清野, 栄治, 中沢, 祐一, 高橋, 一祐, 石川, 達也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本接着歯学会 10.04.1996
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Summary:ラミネートベニア修復は、コンポジットレジンによる直接修復法とアクリリックレジンないしポーセレンによる間接法に分けることができる。ポーセレンによるラミネートベニア製作法は箔圧接法と耐火模型法の2種がある。我々はポーセレンラミネートベニア修復を行った231症例に対し、12ヵ月から120ヵ月にわたり着色、光沢、亀裂、破折、脱落を診査した。併せて自発痛、知覚過敏、咬合時痛、違和感等の臨床経過観察も行った。その結果、箔圧接法で修復した48症例のうち1ヵ月で一部破折の認められたものが6例、1週間で歯髄壊死を来した症例が2例認められた。箔圧接法で修復したその他の症例と、耐火模型法にて作成した183症例に関しては臨床的に問題点はみられなかった。
ISSN:0913-1655
2185-9566
DOI:10.11297/adhesdent1983.14.84