呼吸器感染症に対するNM441の臨床的検討
呼吸器感染症患者10例 (肺炎3例, 気管支炎7例) に本剤を1回100または200mg, 1日2回2~14日間食後経口投与し, 臨床効果および安全性について検討した. この結果, 「著効」3例, 「有効」3例, 「無効」2例, 「判定不能」2例であった. 細菌学的効果は, Streptococcus pneumonineが1株消失した. 自他覚的な副作用は認められなかった. また, 本剤と関係のある臨床検査値異常は1例にGOT, GPT, ALP, γ-GTPの軽度上昇をみたが, 投与終了後無処置で正常に復した. 本剤は軽症および中等症の呼吸器感染症に有用であると思われた....
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Published in | 日本化学療法学会雑誌 Vol. 44; no. Supplement1; pp. 648 - 650 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本化学療法学会
25.03.1996
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Subjects | |
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ISSN | 1340-7007 1884-5886 |
DOI | 10.11250/chemotherapy1995.44.Supplement1_648 |
Cover
Summary: | 呼吸器感染症患者10例 (肺炎3例, 気管支炎7例) に本剤を1回100または200mg, 1日2回2~14日間食後経口投与し, 臨床効果および安全性について検討した. この結果, 「著効」3例, 「有効」3例, 「無効」2例, 「判定不能」2例であった. 細菌学的効果は, Streptococcus pneumonineが1株消失した. 自他覚的な副作用は認められなかった. また, 本剤と関係のある臨床検査値異常は1例にGOT, GPT, ALP, γ-GTPの軽度上昇をみたが, 投与終了後無処置で正常に復した. 本剤は軽症および中等症の呼吸器感染症に有用であると思われた. |
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ISSN: | 1340-7007 1884-5886 |
DOI: | 10.11250/chemotherapy1995.44.Supplement1_648 |