ラリンゴマイクロサージャリーにて摘出した下咽頭埋没異物の1症例

下咽頭の粘膜下に完全に埋没していたため, 摘出困難であった針金様異物の1症例につき報告する。症例は38歳の女性である。サンマを食べた直後より咽頭痛が出現し当院救急外来を受診した。初診時の喉頭ファイバースコープにて左下咽頭梨状陥凹部に針金様異物を認めたが, その後短時間の内に異物が粘膜に刺入したため発見できなくなった。全身麻酔下の食道直達鏡や上部消化管内視鏡による検索でも異物は発見できなかった。翌日頸部CTにて異物の正確な位置を同定し, ラリンゴマイクロサージャリー下に長さ約2cmの針金様異物を摘出した。...

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Published in耳鼻咽喉科展望 Vol. 49; no. 3; pp. 137 - 141
Main Authors 加藤, 孝邦, 大橋, 正嗣, 小林, 小百合, 太田, 史一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻咽喉科展望会 15.06.2006
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ISSN0386-9687
1883-6429
DOI10.11453/orltokyo1958.49.137

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Summary:下咽頭の粘膜下に完全に埋没していたため, 摘出困難であった針金様異物の1症例につき報告する。症例は38歳の女性である。サンマを食べた直後より咽頭痛が出現し当院救急外来を受診した。初診時の喉頭ファイバースコープにて左下咽頭梨状陥凹部に針金様異物を認めたが, その後短時間の内に異物が粘膜に刺入したため発見できなくなった。全身麻酔下の食道直達鏡や上部消化管内視鏡による検索でも異物は発見できなかった。翌日頸部CTにて異物の正確な位置を同定し, ラリンゴマイクロサージャリー下に長さ約2cmの針金様異物を摘出した。
ISSN:0386-9687
1883-6429
DOI:10.11453/orltokyo1958.49.137