レジンセメントの除去方法に関する研究 除去法の相違がセメントラインに及ぼす影響

セラミック修復装置を支台歯に接着する際、余剰レジンセメントの清拭・除去方法の相違がセメントラインの性状に及ぼす影響を明らかにする目的で、ウシ抜去下顎前歯唇面に窩洞形成を行い、デュアルキュア型レジンセメントでセラミックインレーを接着した。 余剰セメントの清拭・除去方法には臨床操作を想定し、綿球、探針および小筆を用い、光硬化後のセメントラインを走査型レーザー顕微鏡および走査型電子顕微鏡を用い観察した。綿球を用いるとセメントは過剰に清拭・除去され、短時間の光照射後に探針を用いると過剰部と不足部とが認められた。小筆を用いると小筆を動かす方向、歯面とのなす角度の相違により、除去状態が異なることが判明した...

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Published in接着歯学 Vol. 17; no. 1; pp. 45 - 52
Main Authors 川本, 善和, 田村, 好之, 五十嵐, 孝義, 桟, 淑行, 根本, 美佳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本接着歯学会 28.02.1999
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ISSN0913-1655
2185-9566
DOI10.11297/adhesdent1983.17.45

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Summary:セラミック修復装置を支台歯に接着する際、余剰レジンセメントの清拭・除去方法の相違がセメントラインの性状に及ぼす影響を明らかにする目的で、ウシ抜去下顎前歯唇面に窩洞形成を行い、デュアルキュア型レジンセメントでセラミックインレーを接着した。 余剰セメントの清拭・除去方法には臨床操作を想定し、綿球、探針および小筆を用い、光硬化後のセメントラインを走査型レーザー顕微鏡および走査型電子顕微鏡を用い観察した。綿球を用いるとセメントは過剰に清拭・除去され、短時間の光照射後に探針を用いると過剰部と不足部とが認められた。小筆を用いると小筆を動かす方向、歯面とのなす角度の相違により、除去状態が異なることが判明した。
ISSN:0913-1655
2185-9566
DOI:10.11297/adhesdent1983.17.45