慢性副鼻腔炎に対するクラリスロマイシンの少量長期投与の効果

26例の成人慢性副鼻腔炎患者にクラリスロマイシン200mgを1日1回朝食後に内服投与した。4週目に比べて12週目での臨床治療成績が向上していた。12週目での自覚症状の改善率は鼻閉は約40%, 嗅覚障害は約30%であったが, 鼻漏や後鼻漏などの他の症状はおよそ70%改善していた。12週目での他覚所見の改善率は全ての項目でおよそ60%であった。経過中に副作用の認められた症例はなく, CAMの少量長期投与療法の臨床的な有効性が確認された。...

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Published in耳鼻咽喉科展望 Vol. 39; no. 4; pp. 458 - 463
Main Authors 古川, 滋, 佃, 守, 河野, 英浩, 三上, 康和, 小勝, 敏幸, 栗原, 美樹, 加賀田, 博子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻咽喉科展望会 15.08.1996
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ISSN0386-9687
1883-6429
DOI10.11453/orltokyo1958.39.458

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Summary:26例の成人慢性副鼻腔炎患者にクラリスロマイシン200mgを1日1回朝食後に内服投与した。4週目に比べて12週目での臨床治療成績が向上していた。12週目での自覚症状の改善率は鼻閉は約40%, 嗅覚障害は約30%であったが, 鼻漏や後鼻漏などの他の症状はおよそ70%改善していた。12週目での他覚所見の改善率は全ての項目でおよそ60%であった。経過中に副作用の認められた症例はなく, CAMの少量長期投与療法の臨床的な有効性が確認された。
ISSN:0386-9687
1883-6429
DOI:10.11453/orltokyo1958.39.458