魚骨穿通による肝膿瘍の1例

魚骨穿通による肝膿瘍の1例を経験したので報告する. 症例は53歳の女性で, 右上腹部痛, 発熱を主訴に紹介入院となった. 肝膿瘍 (S6) の診断にて経皮的膿瘍ドレナージを行ったが, 腹部CT, 腹部超音波検査にて線状陰影を認め異物刺入が疑われた. 手術にて魚骨が十二指腸より肝臓へ穿通したことによる肝膿瘍と診断した. 魚骨穿通による肝膿瘍はまれな疾患であるが, 腹部CT, 超音波検査を行い線状石灰化像を確認することが重要であると考えられた....

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Published in日本消化器外科学会雑誌 Vol. 39; no. 12; pp. 1811 - 1815
Main Authors 中島, 真太郎, 浅原, 利正, 水沼, 和之, 中塚, 博文, 藤高, 嗣生, 板本, 敏行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器外科学会 2006
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ISSN0386-9768
1348-9372
DOI10.5833/jjgs.39.1811

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Summary:魚骨穿通による肝膿瘍の1例を経験したので報告する. 症例は53歳の女性で, 右上腹部痛, 発熱を主訴に紹介入院となった. 肝膿瘍 (S6) の診断にて経皮的膿瘍ドレナージを行ったが, 腹部CT, 腹部超音波検査にて線状陰影を認め異物刺入が疑われた. 手術にて魚骨が十二指腸より肝臓へ穿通したことによる肝膿瘍と診断した. 魚骨穿通による肝膿瘍はまれな疾患であるが, 腹部CT, 超音波検査を行い線状石灰化像を確認することが重要であると考えられた.
ISSN:0386-9768
1348-9372
DOI:10.5833/jjgs.39.1811