有明海における成層度の経年変動

1990年~2000年の有明海全域における水温・塩分の観測データを用いて,有明海における成層度の時間・空間変動特性を研究した。その結果,この11年間有明海の夏季の成層度は小さくなっていることが明らかになった。これは近年の夏季の河川流量の減少と,平均風速の増大による蒸発量の増加のために,有明海表層の塩分が高くなり,表層水の密度が大きくなって,鉛直密度差が小さくなったためである。...

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Bibliographic Details
Published in海の研究 Vol. 13; no. 6; pp. 575 - 581
Main Authors 下村, 真由美, 柳, 哲雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本海洋学会 05.11.2004
Subjects
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ISSN0916-8362
2186-3105
DOI10.5928/kaiyou.13.575

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Summary:1990年~2000年の有明海全域における水温・塩分の観測データを用いて,有明海における成層度の時間・空間変動特性を研究した。その結果,この11年間有明海の夏季の成層度は小さくなっていることが明らかになった。これは近年の夏季の河川流量の減少と,平均風速の増大による蒸発量の増加のために,有明海表層の塩分が高くなり,表層水の密度が大きくなって,鉛直密度差が小さくなったためである。
ISSN:0916-8362
2186-3105
DOI:10.5928/kaiyou.13.575