Global Ionizing Radiation Monitoring Networkの構築 CsI(Tl) / PDからSrI2(Eu) / MPPC へ

γ線スペクトロメトリーに適した特性を有するSrI2(Eu)シンチレータを用いたglobal ionizing radiation monitoring network(GIRMN)を構築した.SrI2(Eu)は,高光収率(>80,000 ph / MeV),4%以下の分解能,高光電断面積で高感度など,γ線スペクトロメトリーにとって優秀な物理特性を有している.本研究で開発したGIRMNには,ユニオンマテリアル社のSrI2シンチレータ(25 mm φ ×25 mm)と光検出にMPPC(Multi Pixel Photon Counter)を採用したシステムを構築した.これにより,福島原発事故...

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Published inJournal of Surface Analysis Vol. 22; no. 1; pp. 21 - 30
Main Authors 永井, 滋一, 河村, 憲, 木村, 吉秀, 志水, 隆一, 吉井, 淳治, 池田, 練造, 竹内, 宣博, 太田, 朗生, 酒井, 昭宏, 杉山, 誠, 柳田, 由香, 鈴木, 敏和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 表面分析研究会 2015
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Summary:γ線スペクトロメトリーに適した特性を有するSrI2(Eu)シンチレータを用いたglobal ionizing radiation monitoring network(GIRMN)を構築した.SrI2(Eu)は,高光収率(>80,000 ph / MeV),4%以下の分解能,高光電断面積で高感度など,γ線スペクトロメトリーにとって優秀な物理特性を有している.本研究で開発したGIRMNには,ユニオンマテリアル社のSrI2シンチレータ(25 mm φ ×25 mm)と光検出にMPPC(Multi Pixel Photon Counter)を採用したシステムを構築した.これにより,福島原発事故由来のCsからのγ線と他の核種から放出されるγ線を分離・同定できる性能を実現した.さらに,NISTが公表しているANSI N4242に準拠したソフトウェアプラットフォームを採用した本GIRMNは,標準放射線モニタリングとしての要件を満たすものである.
ISSN:1341-1756
1347-8400
DOI:10.1384/jsa.22.21