高等学校の学校図書館におけるキャリア教育支援の現状と課題 進路室・進路資料室との違いに着目して

本研究では,高等学校におけるキャリア教育に資する図書・資料などの情報に関して,学校図書館と進路室・進路資料室における提供と活用の現状と課題を明らかにすることを目的として,公立高等学校の学校図書館担当者(一部進路担当者)へ質問紙調査を行った.その結果,学校図書館担当者は,学校図書館においては,学び方,生き方や社会への視野を広げさせる情報に重点を置く一方で,進路室・進路資料室では,主に進路希望が定まった生徒への具体的な情報に重点を置くという差別化を図りながら情報を提供するようにしていると考えていた.また,キャリア教育の支援に対して不安に感じている学校図書館担当者も多かった.学校図書館や進路室・進路...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in情報メディア研究 Vol. 22; no. 1; pp. 28 - 48
Main Authors 須藤, 崇夫, 野口, 武悟
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 情報メディア学会 06.10.2023
Online AccessGet full text
ISSN1348-5857
1349-3302
DOI10.11304/jims.22.28

Cover

More Information
Summary:本研究では,高等学校におけるキャリア教育に資する図書・資料などの情報に関して,学校図書館と進路室・進路資料室における提供と活用の現状と課題を明らかにすることを目的として,公立高等学校の学校図書館担当者(一部進路担当者)へ質問紙調査を行った.その結果,学校図書館担当者は,学校図書館においては,学び方,生き方や社会への視野を広げさせる情報に重点を置く一方で,進路室・進路資料室では,主に進路希望が定まった生徒への具体的な情報に重点を置くという差別化を図りながら情報を提供するようにしていると考えていた.また,キャリア教育の支援に対して不安に感じている学校図書館担当者も多かった.学校図書館や進路室・進路資料室が持つ学校の貴重な情報資源を生徒の為に活用できるようにするマネジメントが必要といえる.
ISSN:1348-5857
1349-3302
DOI:10.11304/jims.22.28