歯科領域における超音波断層像の応用 歯根表面の状態を考慮してのエプーリスを伴った歯肉形態診査への応用

上顎左側第二大臼歯頬側歯肉部にエプーリスのみられた57歳の女性患者について, その歯肉のエプーリスを含めた歯周組織と, エプーリス切除後の歯周組織をBモード法による超音波断層像でとらえてみたところ, 通常では観察できない方向で, 歯肉外形形態の変化を視覚的にとらえることができた。さらに, 歯肉のエプーリスによって覆われているため, 通常の診査では確認が困難な歯根面の形態変化 (う蝕) の存在およびそのひろがりをも視覚的に観察することができた。...

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Published in日本歯周病学会会誌 Vol. 31; no. 3; pp. 925 - 929
Main Authors 護邦, 忠弘, 民上, 良徳, 今井, 久夫, 山岡, 昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本歯周病学会 28.09.1989
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Summary:上顎左側第二大臼歯頬側歯肉部にエプーリスのみられた57歳の女性患者について, その歯肉のエプーリスを含めた歯周組織と, エプーリス切除後の歯周組織をBモード法による超音波断層像でとらえてみたところ, 通常では観察できない方向で, 歯肉外形形態の変化を視覚的にとらえることができた。さらに, 歯肉のエプーリスによって覆われているため, 通常の診査では確認が困難な歯根面の形態変化 (う蝕) の存在およびそのひろがりをも視覚的に観察することができた。
ISSN:0385-0110
1880-408X
DOI:10.2329/perio.31.925