FHIR研究会

活動成果の概要 HL7®FHIR®日本実装検討WGの尽力のもとHL7 FHIR JP CORE実装ガイドV1.1.1が定められた.厚生労働省標準規格として処方情報,健康診断結果報告書,診療情報提供書,退院時サマリーのFHIR記述仕様が採用され,診療報酬改定においても取り組み状況の報告が盛り込まれるなど,FHIRは標準規格としての地位を高めている.各方面からFHIRを実際に活用した取り組みも散見される.このような状況の中,ユースケースに重きを置き,FHIR研究会ではそれぞれの会員がFHIRの発展のために様々な活動を行っている.2022年度においても,それらの成果はワークショップやチュートリアルを...

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Published inJapan Journal of Medical Informatics Vol. 43; no. 5; pp. 188 - 191
Main Authors NAKAYAMA MASAHARU, OKADA MIHOKO, KAMINAKA SHINTAROU, KIMURA EIZEN, SHIOKAWA YASUNARI, TANAKA RYOICHI, TORIKAI KOUTA
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Japan Association for Medical Informatics 08.12.2023
一般社団法人 日本医療情報学会
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ISSN0289-8055
2188-8469
DOI10.14948/jami.43.188

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Summary:活動成果の概要 HL7®FHIR®日本実装検討WGの尽力のもとHL7 FHIR JP CORE実装ガイドV1.1.1が定められた.厚生労働省標準規格として処方情報,健康診断結果報告書,診療情報提供書,退院時サマリーのFHIR記述仕様が採用され,診療報酬改定においても取り組み状況の報告が盛り込まれるなど,FHIRは標準規格としての地位を高めている.各方面からFHIRを実際に活用した取り組みも散見される.このような状況の中,ユースケースに重きを置き,FHIR研究会ではそれぞれの会員がFHIRの発展のために様々な活動を行っている.2022年度においても,それらの成果はワークショップやチュートリアルを始め,様々な形で発表された. 第42回医療情報学連合大会(第23回日本医療情報学会学術大会)では,「本格化するHL7 FHIRの活用と,普及に向けた課題と展望」と題したワークショップを開催した.土井俊祐,塩川康成,木村映善,田中良一,鳥飼幸太,上中進太郎,美代賢吾諸氏の発表タイトルは下記の学会発表欄に示した.また,第26回日本医療情報学会春季学術大会(シンポジウム2022 inせとうち)では,一般財団法人日本Mテクノロジー学会主催のチュートリアル「HL7 FHIRハンズオン:診療情報提供書・退院時サマリーのFHIRデータをVBAで操作する」が鳥飼,土井氏により行われた.さらに,第15回日本医療情報学会東北支部会総会・学術研究会にはFHIR研究会として後援し,田中,鳥飼,美代諸氏が講演した.これら活動の内容や講演の資料などはウェブページ(http://fhir.jp/)により発信を行っている.NeXEHRS研究会HL7®FHIR®日本実装検討WGにも積極的に参加し,仕様策定に貢献した研究会員も多い. FHIR研究会は,2023年3月をもって,課題研究会として第1期を終えた.しかしながら,多くの施設で既存のデータのFHIR形式への変換や病院情報システムにおける導入などが進んでいる一方でユースケースに基づいた実装における議論は十分ではないという問題点も指摘されていることから,本研究会としてはより実践的な議論や考察を深める活動を継続する目的で継続期間の延長を申請した.幸い申請は承認され,2023年度より第2期を開始,期限は2026年度までの3年間である.
ISSN:0289-8055
2188-8469
DOI:10.14948/jami.43.188