筋ジストロフィー ケアマニュアルの活用

筋ジストロフィー病棟においては人工呼吸器に対するリスクマネージメントは重要課題である. “使えるマニュアル”を目指して改訂を行った結果, マニュアルが活用され日常業務の中でなくてはならない存在となっているので, 見直し内容と活用状況を報告する. 1) 目次の工夫, 2) 新人でも実践出来る具体的な内容, 3) 写真・図を多く取り入れ確認しやすくしたことでケアレスミスが減少, 4) 視覚に訴え, 注意を促す表示の工夫, 5) 最低限守るべき基本統一事項が確実に実施されているかについて, 事故防止委員による点検システム, 6) 人工呼吸器使用前・中・後の点検を点検表を用いて各勤務毎に実施, 7)...

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Published in医療 Vol. 56; no. 5; pp. 279 - 289
Main Authors 小川原, 智美, 高橋, 由夏, 小林, 貴美子, 野宮, 雅子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 20.05.2002
国立医療学会
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Summary:筋ジストロフィー病棟においては人工呼吸器に対するリスクマネージメントは重要課題である. “使えるマニュアル”を目指して改訂を行った結果, マニュアルが活用され日常業務の中でなくてはならない存在となっているので, 見直し内容と活用状況を報告する. 1) 目次の工夫, 2) 新人でも実践出来る具体的な内容, 3) 写真・図を多く取り入れ確認しやすくしたことでケアレスミスが減少, 4) 視覚に訴え, 注意を促す表示の工夫, 5) 最低限守るべき基本統一事項が確実に実施されているかについて, 事故防止委員による点検システム, 6) 人工呼吸器使用前・中・後の点検を点検表を用いて各勤務毎に実施, 7) 人工呼吸器の設定指示票の統一, 8) 緊急時対応の一環として, 災害時救命の優先度基準を定めたトリアージ表を活用, 9) 院内の人工呼吸器使用状況が把握できるシステム, 10) リスクに対する自己の知識と行動を振り返るための自己点検の実施
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.56.279