光ディスクによる手話生成システム

我々は, 健聴者と聴覚障害者との会話の困難さを知り, 以前にパソコンと音声認識装置等を利用した手話生成システムを試作した.このシステムは, フロッピーディスクに手話および指文字パターンが2値のイラストとして格納されており, 音声入力によりこれをアニメーション風に表示させるものである.しかし, この表示方法では, 感情の表現が困難, 口話が併用できない, 見慣れない表示方法のため抵抗がある等の欠点が指摘された.そこで, 本システムでは, 光ディスクを利用して実映像として手話を表示させることにした.これにより, 上記欠点がある程度は解決できたと考える.この際, 1台の光ディスクプレーヤのみを使用す...

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Published inテレビジョン学会誌 Vol. 44; no. 3; pp. 305 - 311
Main Authors 田村, 進一, 岡崎, 耕三, 河合, 秀夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 映像情報メディア学会 20.03.1990
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ISSN0386-6831
1884-9652
DOI10.3169/itej1978.44.305

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Summary:我々は, 健聴者と聴覚障害者との会話の困難さを知り, 以前にパソコンと音声認識装置等を利用した手話生成システムを試作した.このシステムは, フロッピーディスクに手話および指文字パターンが2値のイラストとして格納されており, 音声入力によりこれをアニメーション風に表示させるものである.しかし, この表示方法では, 感情の表現が困難, 口話が併用できない, 見慣れない表示方法のため抵抗がある等の欠点が指摘された.そこで, 本システムでは, 光ディスクを利用して実映像として手話を表示させることにした.これにより, 上記欠点がある程度は解決できたと考える.この際, 1台の光ディスクプレーヤのみを使用するシステムでは次画面検索中に映像のとぎれが生じる.そのため, 2台の光ディスクプレーヤを交互に運転して, このとぎれを解消した.本論文では, この光ディスクを使用したシステムの構成, 動作原理, 結果の検討等について述べる.
ISSN:0386-6831
1884-9652
DOI:10.3169/itej1978.44.305