針刺し・切創事故の実態調査 東海地区を中心としたアンケート調査から

医療従事者にとって, 注射針等による誤刺事故の回避は積年の課題となっている.今回, 東海地区を中心とした8施設を対象に, 針刺し・切創事故のアンケート調査を行い3828名の回答を得た. 事故経験者の絶対数では看護婦が381名と一番多いが, 職種別比率でみると医師の25.9%が一番高く, 4人に1人が事故を経験しており, 事故を経験した医師の61.9%は報告をしていないという結果であった. 針刺し・切創事故の回避のためには正確な実態を知ることが不可欠で, そのために事故報告システムの完備が重要と考えられる....

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Published in環境感染 Vol. 13; no. 3; pp. 161 - 166
Main Authors 浦野, 美恵子, 渡邊, 英夫, 大久保, 憲, 木戸内, 清, 太田, 美智男, 神田, 裕子, 宮田, 完志
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 日本環境感染学会 30.08.1998
Subjects
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ISSN0918-3337
1884-2429
DOI10.11550/jsei1986.13.161

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Summary:医療従事者にとって, 注射針等による誤刺事故の回避は積年の課題となっている.今回, 東海地区を中心とした8施設を対象に, 針刺し・切創事故のアンケート調査を行い3828名の回答を得た. 事故経験者の絶対数では看護婦が381名と一番多いが, 職種別比率でみると医師の25.9%が一番高く, 4人に1人が事故を経験しており, 事故を経験した医師の61.9%は報告をしていないという結果であった. 針刺し・切創事故の回避のためには正確な実態を知ることが不可欠で, そのために事故報告システムの完備が重要と考えられる.
ISSN:0918-3337
1884-2429
DOI:10.11550/jsei1986.13.161