LDLアフェレーシスの看護

虚血性心疾患を合併した難治性高コレステロール血症に対してLDLアフェレーシス (LDL-AP) を継続的に施行し, LDL-AP治療における看護上の問題点について検討した. 対象は家族性高コレステロール血症8名と血液透析中の糖尿病性腎症2名で, 月2回の頻度で通算150回LDL-APを施行した. その結果, 問題点として以下の4点が重要と思われた. 1) 機器準備, 操作の十分な技術習得. 2) 末梢静脈による血流確保の工夫. 3) 治療中の循環動態の詳細な観察. 4) 治療継続のための導入教育と, 社会復帰に妨げにならない治療計画. これらの点を中心に, LDL-AP治療の看護基準を作成した...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本透析療法学会雑誌 Vol. 22; no. 8; pp. 847 - 851
Main Authors 高嶋, 真由美, 北岡, 利雄, 竹内, 今日子, 古川, 佳余子, 中井, 真由美, 上田, 道代, 中田, 真二郎, 岡村, 克章, 中村, 恵子, 桟, 裕子, 武田, 順子, 沖, 美保
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 日本透析医学会 28.08.1989
Online AccessGet full text
ISSN0911-5889
1884-6211
DOI10.4009/jsdt1985.22.847

Cover

More Information
Summary:虚血性心疾患を合併した難治性高コレステロール血症に対してLDLアフェレーシス (LDL-AP) を継続的に施行し, LDL-AP治療における看護上の問題点について検討した. 対象は家族性高コレステロール血症8名と血液透析中の糖尿病性腎症2名で, 月2回の頻度で通算150回LDL-APを施行した. その結果, 問題点として以下の4点が重要と思われた. 1) 機器準備, 操作の十分な技術習得. 2) 末梢静脈による血流確保の工夫. 3) 治療中の循環動態の詳細な観察. 4) 治療継続のための導入教育と, 社会復帰に妨げにならない治療計画. これらの点を中心に, LDL-AP治療の看護基準を作成した.
ISSN:0911-5889
1884-6211
DOI:10.4009/jsdt1985.22.847