直腸原発gastrointestinal stromal tumorの1症例

患者は70歳の男性. 右下腹部痛を主訴に当院受診し精査治療目的に入院. 諸検査にて腫瘍は直腸Rb前右側に位置し, 潰瘍を伴う粘膜下を主体とした腫瘍であった. 経肛門的needle biopsyにて間葉系腫瘍でありいわゆるGISTと診断, Miles手術を施行した. 光顕上腫瘍は紡錘形の核を有する細胞質に乏しい細胞から成り, 索状に配列し, 核異型, 核分裂像はほとんど認められず, 免疫組織学的にvimentin, CD34, NSE陽性, desmin, muscle-actin 陰性で, 加えてc-kit抗体陽性であることからGISTと診断した....

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Published in日本消化器外科学会雑誌 Vol. 33; no. 5; pp. 673 - 677
Main Authors 今津, 浩喜, 浦口, 貴, 小林, 栄孝, 神保, 康子, 庄司, 光孝, 長谷川, 茂, 松原, 俊樹, 桜井, 洋一, 落合, 正宏, 黒田, 誠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器外科学会 2000
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Summary:患者は70歳の男性. 右下腹部痛を主訴に当院受診し精査治療目的に入院. 諸検査にて腫瘍は直腸Rb前右側に位置し, 潰瘍を伴う粘膜下を主体とした腫瘍であった. 経肛門的needle biopsyにて間葉系腫瘍でありいわゆるGISTと診断, Miles手術を施行した. 光顕上腫瘍は紡錘形の核を有する細胞質に乏しい細胞から成り, 索状に配列し, 核異型, 核分裂像はほとんど認められず, 免疫組織学的にvimentin, CD34, NSE陽性, desmin, muscle-actin 陰性で, 加えてc-kit抗体陽性であることからGISTと診断した.
ISSN:0386-9768
1348-9372
DOI:10.5833/jjgs.33.673