両側に病変を認めた Swyer-James 症候群の1例
4歳時に麻疹肺炎に罹患し, 以後気管支喘息にて治療を受けていた患者に, 右肺の透過性亢進を認めた. Swyer-James 症候群と診断したが, 精査の結果, 左下葉にも右肺と同様の病変が認められた. 不均一な病変分布, 気管支鏡における右上葉支の狭小化, 肺高血圧, 気胸の反復, アトピー性気管支喘息の合併など, 従来報告されている症例とは異なる点がみられた. 本症候群の成因については従来より血管病変説, 気管支病変説が唱えられていたが, 本症例は後天性気管支病変主因説に合致する症例と考えられた....
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Published in | 日本胸部疾患学会雑誌 Vol. 30; no. 3; pp. 495 - 499 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
社団法人 日本呼吸器学会
25.03.1992
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Subjects | |
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ISSN | 0301-1542 1883-471X |
DOI | 10.11389/jjrs1963.30.495 |
Cover
Summary: | 4歳時に麻疹肺炎に罹患し, 以後気管支喘息にて治療を受けていた患者に, 右肺の透過性亢進を認めた. Swyer-James 症候群と診断したが, 精査の結果, 左下葉にも右肺と同様の病変が認められた. 不均一な病変分布, 気管支鏡における右上葉支の狭小化, 肺高血圧, 気胸の反復, アトピー性気管支喘息の合併など, 従来報告されている症例とは異なる点がみられた. 本症候群の成因については従来より血管病変説, 気管支病変説が唱えられていたが, 本症例は後天性気管支病変主因説に合致する症例と考えられた. |
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ISSN: | 0301-1542 1883-471X |
DOI: | 10.11389/jjrs1963.30.495 |