体動センサーによるレート応答の非生理性 Rate Profile機能とRedraw機能を用いた検討

坂道歩行、階段歩行、駆け足に対する体動センサーによるレート応答特性を明らかにすることを目的に、ペースメーカー内蔵rate profile機能およびredraw機能を用い、実験を行なった。健常男子1名を対象に、Intermedics社製DASHを胸壁に絆創膏固定し、(1) 歩行速度2.0mph、3.4mph、傾斜度0%、14%を組合せた各段階3分間のプロトコール、(2) 歩行速度2.0mph、3.4mph、4.2mph、駆け足4.2mphの各段階3分間のプロトコール、(3) 歩数100歩/分での平地歩行、Master 2階段試験各3分間のプロトコールに従い運動負荷試験を実施した。その結果、歩行速...

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Published in人工臓器 Vol. 24; no. 2; pp. 456 - 461
Main Author 山本, 豊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本人工臓器学会 15.04.1995
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ISSN0300-0818
1883-6097
DOI10.11392/jsao1972.24.456

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Summary:坂道歩行、階段歩行、駆け足に対する体動センサーによるレート応答特性を明らかにすることを目的に、ペースメーカー内蔵rate profile機能およびredraw機能を用い、実験を行なった。健常男子1名を対象に、Intermedics社製DASHを胸壁に絆創膏固定し、(1) 歩行速度2.0mph、3.4mph、傾斜度0%、14%を組合せた各段階3分間のプロトコール、(2) 歩行速度2.0mph、3.4mph、4.2mph、駆け足4.2mphの各段階3分間のプロトコール、(3) 歩数100歩/分での平地歩行、Master 2階段試験各3分間のプロトコールに従い運動負荷試験を実施した。その結果、歩行速度に対する洞調律の増加に対応するようなパラメーター設定では、傾斜度の増加、階段に対しては過小応答、駆け足に対しては過剰応答を示した。以上の結果から、体動センサーの場合、同一のレート応答パラメーター設定では、異なった運動全てに対し生理的に対応することは困難であると考えられた。
ISSN:0300-0818
1883-6097
DOI:10.11392/jsao1972.24.456