ZSM-11型ゼオライトによるメタノールからの低級オレフィン合成

常圧および自己圧下で合成したZSM-11型ゼオライトのメタノール転化活性を検討した。常圧法で合成したZSM-11およびアルカリ土類金属含有ZSM-11型ゼオライトの粒子径は, 自己圧法のものに比べ小さく, 高温での活性劣化が少なかった。特に, カルシウムおよびストロンチウム含有ゼオライトは500°Cを越える高温で高い (C2H4+C3H6) 収率を示した。また, 触媒寿命の向上を目的に, アルカリ土類金属炭酸塩の混合の効果を検討した。その結果, 常圧下で合成したカルシウムおよびストロンチウム含有ゼオライトに重量比で0.5の量の炭酸カルシウムを混合することにより, その触媒寿命は12時間から40...

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Published in石油学会誌 Vol. 34; no. 3; pp. 273 - 279
Main Authors 川村, 吉成, 河野, 伸一, 橋本, 和生, 佐野, 庸治, 高谷, 晴生
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 公益社団法人 石油学会 01.05.1991
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Summary:常圧および自己圧下で合成したZSM-11型ゼオライトのメタノール転化活性を検討した。常圧法で合成したZSM-11およびアルカリ土類金属含有ZSM-11型ゼオライトの粒子径は, 自己圧法のものに比べ小さく, 高温での活性劣化が少なかった。特に, カルシウムおよびストロンチウム含有ゼオライトは500°Cを越える高温で高い (C2H4+C3H6) 収率を示した。また, 触媒寿命の向上を目的に, アルカリ土類金属炭酸塩の混合の効果を検討した。その結果, 常圧下で合成したカルシウムおよびストロンチウム含有ゼオライトに重量比で0.5の量の炭酸カルシウムを混合することにより, その触媒寿命は12時間から40-50時間と約4倍になった。
ISSN:0582-4664
DOI:10.1627/jpi1958.34.273