琉球石灰岩の一軸圧縮強度に与える寸法効果と岩石物性の影響

供試体の一辺の大きさをd, 高さを2dとする直方体供試体を用いて, 琉球石灰岩の一軸圧縮試験を行った. dの大きさは, それぞれd=1cm, 2.5cm, 5cm, 7.5cm, 10cmである. 試験の結果, 以下のことがわかった. (1) 供試体のサイズが大きくなるほど, 一軸圧縮強度 (UCS) が小さくなるという寸法効果が認められる. (2) 密度が大きくなるほどUCSが大きくなる. (3) 割線ヤング率が大きいほどUCSは大きくなる. 以上の結果は, 琉球石灰岩のUCSが, 寸法効果や密度, 割線ヤング率などにも現れる岩石の不均質性によって強くコントロールされていることを示唆している...

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Published in応用地質 Vol. 46; no. 1; pp. 2 - 8
Main Authors 小暮, 哲也, 青木, 久, 前門, 晃, 松倉, 公憲
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 一般社団法人 日本応用地質学会 10.04.2005
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Summary:供試体の一辺の大きさをd, 高さを2dとする直方体供試体を用いて, 琉球石灰岩の一軸圧縮試験を行った. dの大きさは, それぞれd=1cm, 2.5cm, 5cm, 7.5cm, 10cmである. 試験の結果, 以下のことがわかった. (1) 供試体のサイズが大きくなるほど, 一軸圧縮強度 (UCS) が小さくなるという寸法効果が認められる. (2) 密度が大きくなるほどUCSが大きくなる. (3) 割線ヤング率が大きいほどUCSは大きくなる. 以上の結果は, 琉球石灰岩のUCSが, 寸法効果や密度, 割線ヤング率などにも現れる岩石の不均質性によって強くコントロールされていることを示唆している.
ISSN:0286-7737
1884-0973
DOI:10.5110/jjseg.46.2