走運動における外的仕事量とパワー

Farce plate と16mm映画フィルムを用い8名の陸上競技選手について走運動中の身体重心のた外的仕事と機械的パワーを測定した. その結果, 水平方向の速度変化によるパワー (Pf) は走速度に対しほぼ2乗に比例して増加し, 最大速度では体重あたり40~50Watt/kgであった. 一方垂直方向のパワー (Pv) は速度と直線的比例関係を示し, 最大速度ではほぼ16Watt/kgであった. そして, 走速度が6m/secよりも速いところでは水平方向のパワー (Pf) は重力に対するパワー (Pv) よりも高い値を示し, その差は速度の増加に伴い大きくなるが, 5m/secよりもおそいとこ...

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Published in人間工学 Vol. 14; no. 4; pp. 165 - 173
Main Authors 福永, 哲夫, 松尾, 彰文, 湯浅, 景元, 藤松, 博
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 一般社団法人 日本人間工学会 15.08.1978
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Summary:Farce plate と16mm映画フィルムを用い8名の陸上競技選手について走運動中の身体重心のた外的仕事と機械的パワーを測定した. その結果, 水平方向の速度変化によるパワー (Pf) は走速度に対しほぼ2乗に比例して増加し, 最大速度では体重あたり40~50Watt/kgであった. 一方垂直方向のパワー (Pv) は速度と直線的比例関係を示し, 最大速度ではほぼ16Watt/kgであった. そして, 走速度が6m/secよりも速いところでは水平方向のパワー (Pf) は重力に対するパワー (Pv) よりも高い値を示し, その差は速度の増加に伴い大きくなるが, 5m/secよりもおそいところではPfは常にPvよりも低い値を示した.
ISSN:0549-4974
1884-2844
DOI:10.5100/jje.14.165