全人工股関節置換術後の長期予後

術後5年以上経過した全人工股関節置換術29関節(変形性股関節症: 19関節, 大腿骨頸部内側骨折: 8関節, 人工骨頭置換術後: 1関節, 中心性脱臼: 1関節)について検討した. 日整会判定基準で成績不良例が64%と高頻度に認められた. 大腿骨頸部内側骨折例では, X線上沈み込みを示すものが75%にみられた. 以上のことにより, 手術手技の十分な習熟と正確さが必要とされ, 手術適応についても厳密であるべきと考えられる....

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Published in医療 Vol. 36; no. 5; pp. 471 - 475
Main Authors 野末, 洋, 安藤, 謙一, 戸山, 芳昭, 岡田, 菊三, 添田, 修一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 20.05.1982
医療同好会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.36.471

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Summary:術後5年以上経過した全人工股関節置換術29関節(変形性股関節症: 19関節, 大腿骨頸部内側骨折: 8関節, 人工骨頭置換術後: 1関節, 中心性脱臼: 1関節)について検討した. 日整会判定基準で成績不良例が64%と高頻度に認められた. 大腿骨頸部内側骨折例では, X線上沈み込みを示すものが75%にみられた. 以上のことにより, 手術手技の十分な習熟と正確さが必要とされ, 手術適応についても厳密であるべきと考えられる.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.36.471