卵巣, 卵管における婦人科腹腔鏡下手術

近年, 腹腔鏡下手術は婦人科においても行われるようになってきたが, まだ幅広く普及していない. これには二つの理由があり, 一つは特殊な器具および技術が必要とされること, もう一つは視覚的に立体的でなく, また手術操作が制限されることにある. 今回我々は卵巣および卵管に対して行われている婦人科腹腔鏡下手術について紹介したい. 良性の卵巣疾患に対する手術法としては付属器切除術, 卵巣摘出術, 嚢腫核出術, エタノール固定法そして多嚢胞性卵巣に対する蒸散法などが行われている. また, 卵管に対しては卵管性不妊に対する癒着剥離術, 卵管采形成術, 卵管開口術, 子宮外妊娠に対する卵管温存手術, 卵管...

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Published in医療 Vol. 53; no. 12; pp. 774 - 777
Main Authors 正岡, 薫, 北澤, 正文, 石川, 和明, 稲葉, 憲之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 20.12.1999
国立医療学会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.53.774

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Summary:近年, 腹腔鏡下手術は婦人科においても行われるようになってきたが, まだ幅広く普及していない. これには二つの理由があり, 一つは特殊な器具および技術が必要とされること, もう一つは視覚的に立体的でなく, また手術操作が制限されることにある. 今回我々は卵巣および卵管に対して行われている婦人科腹腔鏡下手術について紹介したい. 良性の卵巣疾患に対する手術法としては付属器切除術, 卵巣摘出術, 嚢腫核出術, エタノール固定法そして多嚢胞性卵巣に対する蒸散法などが行われている. また, 卵管に対しては卵管性不妊に対する癒着剥離術, 卵管采形成術, 卵管開口術, 子宮外妊娠に対する卵管温存手術, 卵管摘出術などがある.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.53.774