Galatine-Resorcine-Formol (GRF glue)を用いたStanford A型急性大動脈解離の1手術例

症例は45歳男性. 突然の心窩部痛で発症し, CT検査の結果, Stanford A型急性大動脈解離と診断され同日緊急手術を施行した. Entryは大動脈弁直上に認められ, 上行大動脈人工血管置換術を施行した. 断端形成は中枢側, 末梢側共にGRFglueフェルトの両者を使用することにより急性期の脆弱な大動脈壁の補強ができ, しかも針穴からの出血を最小限度に抑えることができglueの合併症として報告されている完全房室ブロック等の発生も認めなかった....

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Published in医療 Vol. 51; no. 10; pp. 476 - 478
Main Authors 玉川, 浩司, 濱本, 正樹, 野村, 文一, 井原, 勝彦, 古谷, 保博, 木村, 聡宏, 大竹, 重彰
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 20.10.1997
国立医療学会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.51.476

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Summary:症例は45歳男性. 突然の心窩部痛で発症し, CT検査の結果, Stanford A型急性大動脈解離と診断され同日緊急手術を施行した. Entryは大動脈弁直上に認められ, 上行大動脈人工血管置換術を施行した. 断端形成は中枢側, 末梢側共にGRFglueフェルトの両者を使用することにより急性期の脆弱な大動脈壁の補強ができ, しかも針穴からの出血を最小限度に抑えることができglueの合併症として報告されている完全房室ブロック等の発生も認めなかった.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.51.476