PCB迅速モニタリング技術と装置化に関する研究 PCB一貫処理プラントへの適用

PCB処理において, 処理性能と周辺環境への影響について確認が必要であるが, 公定法は, 数日の時間を要するため, 迅速なPCB測定手法が必須となっている。本研究では, 溶剤, 排水中のPCBを対象に検討を行った。溶剤中PCBに関しては, HPLC前処理と大量注入GC/MSの組合せを選定し, 測定2時間, 測定下限0.1mg/kg以下, 変動係数5%以内の方法を確立した。また排水中PCBに関しては, 固相抽出とプレカットGC-ECDの組合せを選定し, 測定2時間, 定量下限0.5μg/l以下, 変動係数5%以内の方法を確立した。開発した溶剤, 排水中PCBモニタリング装置は公定法との相関性も良...

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Published in環境化学 Vol. 15; no. 1; pp. 61 - 81
Main Authors 田中, 隆一郎, 塚原, 千幸人, 立石, 正和, 澤津橋, 徹哉, 開, 昭夫, 野崎, 昭宏, 馬場, 恵吾, 福永, 義徳
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 一般社団法人 日本環境化学会 25.03.2005
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ISSN0917-2408
1882-5818
DOI10.5985/jec.15.61

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Summary:PCB処理において, 処理性能と周辺環境への影響について確認が必要であるが, 公定法は, 数日の時間を要するため, 迅速なPCB測定手法が必須となっている。本研究では, 溶剤, 排水中のPCBを対象に検討を行った。溶剤中PCBに関しては, HPLC前処理と大量注入GC/MSの組合せを選定し, 測定2時間, 測定下限0.1mg/kg以下, 変動係数5%以内の方法を確立した。また排水中PCBに関しては, 固相抽出とプレカットGC-ECDの組合せを選定し, 測定2時間, 定量下限0.5μg/l以下, 変動係数5%以内の方法を確立した。開発した溶剤, 排水中PCBモニタリング装置は公定法との相関性も良好で, プラント適用性も確認できた。
ISSN:0917-2408
1882-5818
DOI:10.5985/jec.15.61