鎮痛解熱剤による気管支喘息発作とその対策

日本において鎮痛解熱剤によつて誘発される気管支喘息の頻度は少ないとされてきたが, 諸家の報告によると欧米とほとんど変わらないようである. 鎮痛解熱剤による気管支喘息発作は意識障害を伴うほどの大発作に陥るのみでなく, 発作死を来した症例も報告されているほどである. 気管支喘息患者, 特に40才以上に発症し副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などを合併している症例については, 酸性の非ステロイド性鎮痛解熱剤の投与に際し, 十分な注意が必要とおもわれる....

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Published in医療 Vol. 43; no. 4; pp. 439 - 443
Main Authors 藤井, 秀俊, 佐々木, 義行, 沢野, 哲重, 浅本, 仁, 故倉, 恵, 川上, 明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 20.04.1989
国立医療学会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.43.439

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Summary:日本において鎮痛解熱剤によつて誘発される気管支喘息の頻度は少ないとされてきたが, 諸家の報告によると欧米とほとんど変わらないようである. 鎮痛解熱剤による気管支喘息発作は意識障害を伴うほどの大発作に陥るのみでなく, 発作死を来した症例も報告されているほどである. 気管支喘息患者, 特に40才以上に発症し副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などを合併している症例については, 酸性の非ステロイド性鎮痛解熱剤の投与に際し, 十分な注意が必要とおもわれる.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.43.439