ウェーブ動作から見た身体スキルを構成する因子の研究 ダンスパフォーマンスにおける上肢運動の巧みさ

〔目的〕ダンスパフォーマンスの上肢の『ウェーブ』動作に着目し,熟練者群,未熟練者群の運動特性と,身体スキルの言語化を対応させ,身体スキルを構成する因子を模索することを目的とした。〔対象〕ウェーブ動作熟練者群5名,未熟練者群9名の計14名とした。〔方法〕三次元動作解析装置と表面筋電図を用いてウェーブ動作を測定し,パーセント上下運動,ウェーブ伝播速度,パーセント角度変化,パーセントMVCを算出した。熟練者群にはコツを別途聴取した。〔結果〕熟練者群と未熟練者群を比較し,4つの運動特性が得られ,その中の2つが熟練者群のコツの言語表現とほぼ一致した。〔結語〕言語表現とほぼ一致する2つの運動特性は,身体ス...

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Published in理学療法科学 Vol. 25; no. 5; pp. 651 - 656
Main Authors 佐藤, 菜穂子, 山田, 哲, 水上, 昌文, 冨田, 和秀, 居村, 茂幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2010
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Summary:〔目的〕ダンスパフォーマンスの上肢の『ウェーブ』動作に着目し,熟練者群,未熟練者群の運動特性と,身体スキルの言語化を対応させ,身体スキルを構成する因子を模索することを目的とした。〔対象〕ウェーブ動作熟練者群5名,未熟練者群9名の計14名とした。〔方法〕三次元動作解析装置と表面筋電図を用いてウェーブ動作を測定し,パーセント上下運動,ウェーブ伝播速度,パーセント角度変化,パーセントMVCを算出した。熟練者群にはコツを別途聴取した。〔結果〕熟練者群と未熟練者群を比較し,4つの運動特性が得られ,その中の2つが熟練者群のコツの言語表現とほぼ一致した。〔結語〕言語表現とほぼ一致する2つの運動特性は,身体スキルを構成する因子として捉えることができると考えられた。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.651