DISODIUM MERCAPTOUNDECAHYDRO-CLOSO-DODECABORATEの細菌を用いる復帰突然変異試験

Disodium mercaptoundecahydro-closo-dodecaborate(BSH)の安全性評価の一環として, 変異原性の有無を検討するため, 遺伝子突然変異誘発性を指標とする細菌を用いる復帰突然変異試験を, S.typhimurium TA100, TA1535, TA98, TA1537およびE.coli WP2uvrAを試験菌として, 156~5000μg/plateの用量でプレインキュベーション法により実施した。その結果, いずれの菌株においても復帰変異コロニー数は陰性対照と同程度かそれ以下で用量依存性の増加傾向は認められず, BSHは本実験条件下の細菌を用いる復帰...

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Published inThe Journal of Toxicological Sciences Vol. 23; no. SupplementIV; pp. 613 - 618
Main Authors 三宅, 幸雄, 西本, 洋司
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 一般社団法人 日本毒性学会 28.10.1998
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Summary:Disodium mercaptoundecahydro-closo-dodecaborate(BSH)の安全性評価の一環として, 変異原性の有無を検討するため, 遺伝子突然変異誘発性を指標とする細菌を用いる復帰突然変異試験を, S.typhimurium TA100, TA1535, TA98, TA1537およびE.coli WP2uvrAを試験菌として, 156~5000μg/plateの用量でプレインキュベーション法により実施した。その結果, いずれの菌株においても復帰変異コロニー数は陰性対照と同程度かそれ以下で用量依存性の増加傾向は認められず, BSHは本実験条件下の細菌を用いる復帰突然変異試験において陰性と判定され, 変異原性はないものと結論した。
ISSN:0388-1350
1880-3989
DOI:10.2131/jts.23.SupplementIV_613