昭和大学歯科病院冠橋義歯学講座におけるクラウン・ブリッジの統計的観察 平成12年度分について

本研究は, 平成12年度に昭和大学歯科病院クラウンブリッジ科で装着されたクラウンおよびブリッジに関して, その総製作数, 種類および割合, 支台歯の有髄, 無髄等を統計的に調査し, 歯冠補綴治療の現状を把握することを目的として行われ, 以下の結果が得られた.1.クラウンとブリッジの総数は1033個で, クラウンが826個 (80.0%), ブリッジが207個 (20.0%) であった.2.クラウンにおいて最も多いのは全部鋳造冠の398個 (48.2%) で, 次にレジン前装鋳造冠の190個 (23.0%), 陶材焼付鋳造冠の187個 (22.6%) であった.3.クラウンは前歯部ではレジン前装...

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Published in昭和歯学会雑誌 Vol. 22; no. 3; pp. 259 - 267
Main Authors 樋口, 大輔, 船登, 雅彦, 江口, 良宏, 相馬, ルリ子, 山田, もえこ, 高場, 雅之, 三間, 清行, 柿下, 俊三, 川和, 忠治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 昭和大学・昭和歯学会 30.09.2002
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Summary:本研究は, 平成12年度に昭和大学歯科病院クラウンブリッジ科で装着されたクラウンおよびブリッジに関して, その総製作数, 種類および割合, 支台歯の有髄, 無髄等を統計的に調査し, 歯冠補綴治療の現状を把握することを目的として行われ, 以下の結果が得られた.1.クラウンとブリッジの総数は1033個で, クラウンが826個 (80.0%), ブリッジが207個 (20.0%) であった.2.クラウンにおいて最も多いのは全部鋳造冠の398個 (48.2%) で, 次にレジン前装鋳造冠の190個 (23.0%), 陶材焼付鋳造冠の187個 (22.6%) であった.3.クラウンは前歯部ではレジン前装鋳造冠と陶材焼付鋳造冠, 小臼歯部では全部鋳造冠と陶材焼付鋳造冠, 大臼歯部では全部鋳造冠が大部分を占めた.4.ブリッジは臼歯部に58.5%, 前歯部から臼歯部にわたる部位に21.2%, 前歯部に20.3%装着されていた.5.ブリッジは前歯部, 臼歯部, 前歯部から臼歯部にわたる部位, いずれも1歯欠損2本支台歯が最も多かった.6.クラウンにおける保険診療は71.1%であり, ブリッジにおいては64.3%であった.7.クラウンの支台歯における無髄歯は84.5%, インプラント支台は5.0%, ブリッジにおいては無髄歯が69.5%, インプラント支台が0.4%であった.
ISSN:0285-922X
2186-5396
DOI:10.11516/dentalmedres1981.22.259