新しいCephamycin MT-141に関する毒性学的研究 (III) ラットにおける慢性毒性
MT-141は広い抗菌スペクトラムを有する腎排泄型のCephamycin系抗生物質である1)。そのマウス, ラット等における急性毒性2)及び筋肉内 (i. m.), 静脈内 (i. v.) 投与でのラットにおける亜急性毒性8) について著者等はすでに報告した。 それらの結果ではマウス急性毒性におけるMT-141のLD50値はLatamoxef, Ceftazidime, Cefotetan等のLD50値と大略同程度であつた2, 4~6)。ラット亜急性毒性試験において最大無作用量は雌雄共にi. m. 投与で800mg/kg/日であり, i. v. 投与で400mg/kg/日であつた3)。しかしな...
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Published in | The Japanese Journal of Antibiotics Vol. 37; no. 5; pp. 890 - 917 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
25.05.1984
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Summary: | MT-141は広い抗菌スペクトラムを有する腎排泄型のCephamycin系抗生物質である1)。そのマウス, ラット等における急性毒性2)及び筋肉内 (i. m.), 静脈内 (i. v.) 投与でのラットにおける亜急性毒性8) について著者等はすでに報告した。 それらの結果ではマウス急性毒性におけるMT-141のLD50値はLatamoxef, Ceftazidime, Cefotetan等のLD50値と大略同程度であつた2, 4~6)。ラット亜急性毒性試験において最大無作用量は雌雄共にi. m. 投与で800mg/kg/日であり, i. v. 投与で400mg/kg/日であつた3)。しかしながら, それら以上の用量でも30日間の亜急性毒性では特異的な毒性所見は認められなかつた。従つて, 今回の試験では雌雄のラットにMT-141を182日間i. m. 投与し, その毒性を検討した。 |
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ISSN: | 0368-2781 2186-5477 |
DOI: | 10.11553/antibiotics1968b.37.890 |