理学療法学科学生の学習動機に関する研究 学習動機の形態及び学業成績との関連性

理学療法学科学生の学習動機を明らかにするため,理学療法学科学生77名(2年次学生36名,1年次学生41名)の学習動機を自作の評価表を用い,アンケート調査を行った。理学療法学科学生の学習動機は,実用志向,賞志向,充実志向が高い傾向が示された。また,得られた学習動機の結果からクラスター分析を行い,全体を4群に分類し,学業成績との比較検定を行った。検定には一元配置分散分析,多重比較検定を用いた。4群間で学業成績が有意に高得点を示した群では,全体的に高い動機形態を示し,また,多発的な動機(罰志向)に拠らない,内発的な動機形態を示した。以上より,「生涯学習」という観点のみでなく,学業成績という学習結果に...

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Published in理学療法学 Vol. 26; no. 4; pp. 163 - 167
Main Authors 敷地, 雄一, 宮本, 省三, 板場, 英行, 森岡, 周, 小野, 美紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 31.05.1999
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ISSN0289-3770
2189-602X
DOI10.15063/rigaku.KJ00001308160

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Summary:理学療法学科学生の学習動機を明らかにするため,理学療法学科学生77名(2年次学生36名,1年次学生41名)の学習動機を自作の評価表を用い,アンケート調査を行った。理学療法学科学生の学習動機は,実用志向,賞志向,充実志向が高い傾向が示された。また,得られた学習動機の結果からクラスター分析を行い,全体を4群に分類し,学業成績との比較検定を行った。検定には一元配置分散分析,多重比較検定を用いた。4群間で学業成績が有意に高得点を示した群では,全体的に高い動機形態を示し,また,多発的な動機(罰志向)に拠らない,内発的な動機形態を示した。以上より,「生涯学習」という観点のみでなく,学業成績という学習結果に関しても内発的動機の重要性が示唆された。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00001308160