在宅障害高齢者における入浴用福祉用具導入を決定する要因の検討 入浴用マット,てすり導入の要因
本研究は,日常生活において,何らかの介助を必要とする運動障害を伴う高齢者との同居世帯を対象に,福祉用具の利用に関する情報を整理することにより,在宅における福祉用具の導入要因について検討した。具体的には,入浴用マット,入浴用ですりを取り上げ,これら用具の導入の有無と高齢者の状態像(身体条件,知的条件,その他の個体条件等),生活状況(経済的条件,介護者の負担度),家屋の状況の3条件との関係を数量化II類を用いて分析した。その結果これらの用具の導入を決定する要因として,運動能力,痴呆状態,家族構成,住宅改造に対する問題点,用具導入時の考慮点等が選択された。数量化II類によって得た的中率は,入浴用マッ...
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Published in | 理学療法学 Vol. 22; no. 5; pp. 189 - 195 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本理学療法士学会
30.09.1995
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Subjects | |
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Summary: | 本研究は,日常生活において,何らかの介助を必要とする運動障害を伴う高齢者との同居世帯を対象に,福祉用具の利用に関する情報を整理することにより,在宅における福祉用具の導入要因について検討した。具体的には,入浴用マット,入浴用ですりを取り上げ,これら用具の導入の有無と高齢者の状態像(身体条件,知的条件,その他の個体条件等),生活状況(経済的条件,介護者の負担度),家屋の状況の3条件との関係を数量化II類を用いて分析した。その結果これらの用具の導入を決定する要因として,運動能力,痴呆状態,家族構成,住宅改造に対する問題点,用具導入時の考慮点等が選択された。数量化II類によって得た的中率は,入浴用マットでは64.1%,てすり67.1%となっていた。これらのことから適切な福祉用具導入の為には,これらの要因について多角的に把握することの必要性が示された。 |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.KJ00001307513 |